青山先生の翻訳本。なんだか若いなぁ文章が笑
p.14
ハリスはゆっくりうなずくばかりだった。まるで複雑きわまりない理屈が目の前にでんと居座ったかのようだった。ニューヨークへ車で帰る間中、ハリスは必死に頭をひねった……調理室はひどかった?……問題はそれだけかなぁ……だが、夜の訪れとともに、かれは出来事一切を忘却の湖に岩のごとく沈めた。
翌朝、かれはこの新しい道理を"当然のもの"として受けとめていた。かくて、そうした瞬間、かれは本当の一九七〇年代のヒトになった。
p.98
こういうものすらも全部かれらにはまぶしく見える。嗚呼、若くしてニューヨークへ来てロフトに入居することの素晴らしいよ!すべてをまぶしげに見つめるその眼差しの素晴らしきこと素晴らしきこと!
p.111
「時代を十分程度先んじたところでどうにもしようがない」