2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧
夏子の皮をかぶった三島由紀夫自身ではないか。 と思うところもあったり、 でも、三島がなれない憧れも投影されているような感じもあって。 久しぶりにシンプルな冒険活劇を読んだ(シンプルの裏に皮肉や真意が垣間見えるけど)。 おばさんの下りは終始愉快だ…
エンディングが素敵だ。 僕シリーズはこれで終わりだけど、 一切を受動態で切り抜け生きてきた「僕」が、 とにかく彼女を失いたくない気持ちに駆られる。 大いなるもの(時に、時間や死。時に、闇組織や怪物や地震)を前にして、 小さき無力な主人公が、一人で…