水を見て、形を変えていくその姿を見て、
あぁなんて柔軟で、刹那的なのだろうと思う。
雲を見ても、結局は空気みたいなものだから、
ゆらゆら形を変えて、同じ姿には留まることはない。
そうやって自然を感じて。
そこで昔は終わってたんだけど。
ある時、岩を見て、
あぁこれも悠久の時間の中では、
風化して、ゆらゆら形を変えているはずなんじゃないかな、って気づいた。
そしてそれは人もそう。
僕は、岩や大地や生物や人はてっきり固体だと信じきっていた。
気体と液体のように変化できないって。
でもそれは違くて、
永い時の流れの中では、僕らも、
きっと柔軟的で刹那的にフォルムを変えていくひとつである。
自然の中の万物は流動していて。
僕らはみんな流動体。