人類の持つ、輝くものへの憧憬。煌びやかに光るものに価値があると感じる。光沢。折り紙でいうと、銀色のもの。人間の体の多くの部分は光らない。つまり、人間は自分の中には、ある種の「くすみ」しかもたない。光を反射する器官は、瞳ぐらいではないか。ただそれも分泌される液体によって生まれるものだとするならば、やはり私たちは持ち得ない。近いものは爪かもしれない。
それならば、光への憧憬は水分への渇望を起源とするのか。
光の反対は闇ではないのではないか。少なくとも、黒ではない。黒は光沢との相性がよい。私たちがもつスマホ。
とすれば、光の反対は、くすみ。くすみとは。光沢を持たないもの。
例えば文字はある種のくすみとも言えるのか。