母音で愛を語りましょう

私をとりまく、ぐるりのこと。

BOOK

『ことばの顔』鷲田清一

2000年10月の本だからね、もう20年以上前の本。 なのに、すごく身近に感じたよ。 バランス感覚が自分と似ていて、昔ここで僕が書いていたようなことを言ってたりもしてなんだか嬉しいような。50歳くらい離れてるのに、すごいよね。鷲田さんとおしゃべりして…

『見ることと見られること』佐藤忠男

p.4 こうして肉親や他人のまなざしというものは、いったん心に刻み込まれると、やはり神のイメージと同じように、その視線が物理的にはとどいていない場にまで及んで良心というものの核になるのだ。 p.10 たとえしばしば形式に流れ、偽善におちいりやすい行…

『知の編集工学』松岡正剛

p.19 ようするに、編集というしくみの基本的な特徴は、人々が関心をもつであろう情報のかたまり(情報クラスター)を、どのように表面から奥にむかって特徴づけていくかというプログラミングだったのである。ラグビーの試合とか、グルメの情報とか、宇宙開闢の…

『寝ながら学べる構造主義』内田樹

『身体の言い分』辿りで流れ着いた。 哲学本もよく齧るのだけれど(毎回齧ってる。あんまり沢山食べて消化不良で、全部下しても仕方ない)、 これ、分かりやすかった。 どこか生活に応用したいなんていう、哲学のゴールとは程遠い欲まで湧いてきたほど。 現代…

『FOCUS 集中力』ダニエル・ゴールマン

p.71 とくに何も考えていないとき、わたしたちの思考はどこへさまよっていくのだろうか?たいていは、もっぱら自分のことに向かっている。「自我」というものは、人生の出来事をあれこれ組み合わせて筋の通る話に仕立てるこたによって自己意識を作り上げるの…

『身体の言い分』内田樹・池上六朗

割と2020年ベスト本かもしれない。 なんか愛すべき胡散くささというか、 信じてもいい可愛い嘘みたいな、 そういうツボを突いてて、 頭が少しだけ、整いました。 信じた先に救いもなければ、 自己革命の類いもない。 怪しいお金もないし、ガチガチな損得勘定…

『アフォーダンス入門』佐々木正人

p.43 この世界のすべての場所で起こっていることは、ミミズによる大地の形成のようなことである。 p.44 生きものの行為の結果を見て、それが生きものがその行為をする原因であった、つまり行為に目的があるなどと考えるのは、ぼくらがよくしてしまうあやまち…

『人生論ノート』三木清

p.20 愛するもののために死んだ故に彼等は幸福であったのではなく、反対に、彼等は幸福であった故に愛するもののために死ねる力を有したのである。 p.24 幸福は表現的なものである。鳥の歌うが如くおのずから外に現われて他の人を幸福にするものが真の幸福で…